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広がり続ける経済格差は資本主義を変えるかもしれない2

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さっそく前回の続きを書こうと思います。

株主と会社に必要な少数のエリートが莫大な富を享受し、残りの人間は貧困に陥る未来もありえます。しかし、その前に社会の構図が変わる可能性が高いです。

ここまで書いたと思います。

なぜ、そう思うのかについてですが、今までの資本主義の変遷をみてみると分かります。

18世紀半ばに、1人1人の個人が自己の利益の追求を行い投資を行う事で、社会全体の成長と効率化につながるという考え方が生まれました。アダムスミスの「見えざる手」という有名な言葉はこの事を言っています。しかし、この当時は今のように労働基準法もありませんし、最低賃金も決まっていません。結果、労働者は劣悪な環境で酷使され、富める少人数の資本家と大多数の低賃金労働者が生まれました。

この当時の労働者の待遇はそうとうひどい物だったらしいです。小学生くらいの子供でも朝から晩まで働き、子供を産んだばかりの女性も次の日には仕事に復帰していたらしいです。

このような状況から資本主義は間違えているのでは無いのか?これが社会の成長といえるのか?と考える人達が出てきました。その人達が資本主義とは違う経済システムを考えました。それが社会主義です。

社会主義者で有名な人物はマルクスエンゲルスですね。2人が書いた「資本論」によると資本主義の本質は資本家による労働者の搾取であり、いずれ革命が起こり資本主義から社会主義に制度が移行する事になります。

実際、ロシア帝国や中国・ベトナム等で革命が起こり、社会主義国が数多く生まれました。しかし、人間には社会主義は難しかったらしく、平等なはずの社会主義国で、絶対的な権力者や格差が生まれました。さらに、経済の成長率が資本主義国と比べ物にならない位低くなりました。当然といえば当然です。一生懸命頑張っても、かなり手を抜いても報酬が同じであればだれが努力するでしょうか?その結果、旧ソ連のように崩壊する国や中国のように社会主義でありながら、資本主義経済を取り入れる国が出てきました。

一見すると社会主義は大失敗だったように思えるかもしれませんが、そうではありません。特に社会主義が資本主義国家に与えた影響は甚大な物でした。世界の各国で社会主義国家が生まれていた時に、資本主義国家のブルジョワ達は恐怖のどん底だったはずです。革命が起きてしまえば、自分達の私有財産は全て奪われてしまいますからね。そこで、ブルジョワ達は自らの利益を労働者階級にも分け与え始めます。労働にもルールを決め、最低限生活できる賃金を支払うようにし、休暇も与える事にします。そうする事で資本家の利益の取り分が減りますが、全部取られるよりましだという所でしょう。

私達があって当たり前だと思っている有給休暇や1日8時間労働・最低賃金等は社会主義がこの世に生まれなければ無かったかもしれません。資本主義も昔からずっと同じだった訳では無く、社会主義から必要な所を盗んで進化してきたのです。

ここで話を初めに戻します。株主と会社に必要な少数のエリートが莫大な富を享受し、残りの人間は貧困に陥るのならば、不要と認定された人々は必ず反抗します。当たり前の話です。彼らも選挙権を持っていますので、現状を変えてくれる政治家を支持するでしょう。また、企業も長期でみると物が売れなくなって困ることになります。莫大な富を持つお金持も使うお金には限界があります。1人で100人前のご飯は食べれませんし、iphoneが1人に100個もいらないのです。

恐らく未来は、過去と同じように資本主義制度がより社会主義寄りに変わるでしょう。資本の格差が広がるにつれて、企業や資産家から税金をとりベーシックインカムのような形で労働力として不要とされた人達に配るようになるかもしれません。

ただし、人類がこのようなステージに達するには、まだまだ時間がかかりますね。いつか誰もが働く必要のない世界がくるかもしれません。しかし、それまでに労働者が苦労をする時が必ずきます。今のように労働でお金がもらえるうちに、株等の資産を買う事をお勧めします。

 

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