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グロース株投資家とバリュー株投資家の仁義なき戦い!!

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こんにちは。F家の米国株ブログです。

ついに今年も残すところあと1日になりましたね。1年経つのは早いものです。私の孫も去年は赤ちゃんでしたが、今は立派な幼児になり我が家をところ狭しと走り回っております。

さて、今年最後のブログはグロース株投資とバリュー株投資について話をしていこうと思います。バリュー株投資で有名なのは何といってもベンジャミングレアムさんですね。バリュー株投資の始祖と言っても良い人で伝説の投資家ウォーレンバフェットさんのお師匠さんです。

グレアムさんは株式の妥当な価格を計算し、株価がそれ以下になったら買う。そして、妥当な価格を超えたら売るという手法で富を築きました。グレアムさんはとても保守的な人で株式の妥当な価格を計算する時に現金や資産等の目に見える物は計算に入れましたが、ブランドやネットワーク効果等の目に見えない経済的な堀は計算に入れませんでした。目に見えない物は計算のしようがないという事です。グレアムさんが現役の頃はその手法は画期的でウォーレンバフェットさんやウォルターシュロスさん等の有名なバリュー投資家が多数生まれました。しかし、今ではこの手法で儲ける事は難しいでしょう。なぜなら、グレアムさんが現役の時のような割安な株が無いからです。あったとしても本当のぼろ株です。弟子であるバフェットさんも今は師匠と同じやり方はしていません。出来ないのだから仕方がありません。

グレアムさんの定義するバリュー株が無いのであれば何をもってバリュー株というのでしょうか?実は確固とした定義はありません。しかし、一般的には次の特徴を持つ株式がバリュー株と呼ばれています。

①PERが低い

配当利回りが高い

③生活必需品や食料品等のように業績が景気に左右されにくい

④一株益の成長が緩やかである

グロース株の特徴はこの逆です。

①PERが高い

配当利回りが低い

③ハイテクや一般消費財等のように業績が景気の影響をモロに受ける

④一株益の成長が急である

 

グロース株投資で有名なのはウィリアムオニールさんでしょうか?

F家の私も息子もあまりグロース株について詳しく無いので、申し訳ないのですが詳しくは書けません。

バリュー株投資家とグロース株投資家の間では長年に渡りどちらの投資方法が優れているのかについて仁義無き戦いが繰り広げられており、互いのブログでディスリあっている姿をよく見ます。歴史的にみれば今の所はどちらが優位というのは無いようです。バリュー投資が勝つ時期が10年続けば、次の10年はグロースが勝つというように順番に巡っているみたいです。

しかし、よくよく考えるとバリュー株なのかグロース株なのかはっきりしている株と両方の特徴を持った株がありますよね。

例えば、Appleを見てみましょうか。現在のPERは13倍位です。過去5年間のPERも大体15倍を下回っており、バリュー株っぽいですね。次に配当利回りを見てみましょう。現在1.87%です。微妙ですね。無配のamazonやアルファベットに比べれば高いですが高配当で名高いアルトリアグループは6.57%ですし、バリュー株愛好家に長年親しまれているコカコーラも3.28%あります。配当利回りだけみるとグロース株寄りの気がします。

アイフォンは景気の影響を受けるでしょうか?人によって意見は違うかもしれませんが、私はモロに受けると思います。なぜなら、アイフォンは高級品だからです。景気が良い時はみんな買いますし、ちょっと無理をしてでも買えます。しかし、景気後退により賃金カット、リストラにあった時に同じようにアイフォンを買えるでしょうか?

スマートフォンは確かに生活必需品です。しかし、スマートフォンはアイフォン以外

にもありますし、どうしてもアイフォンが良ければ、中古を買うという選択肢もあります。現在、Appleはアイフォンの販売だけで無くi-tune等のサービスでも莫大な収益を上げていますが、売り上げの7割近くをアイフォンで稼いでいる事からやはり、事業内容としてはまだグロース株だと思います。

最後に、一株益の成長を見ていきましょう。2014年に6.49で2018年は12.32ですね。5年間の年平均成長率をみると14%です。かなりの高成長ですね!!バリュー株の成長率じゃないです。バリューの成長率は大体0~6%位です。

まとめるとAppleはバリュー株並みのPERで他はグロースの特徴を持っていると言えますね。今は株価が低迷していますから、Appleの未来を信じるのであれば今は絶好の買い場と言えそうですね。

 

次にバリュー株の代表みたいな銘柄を見てみましょう。アルトリアグループです。

現在のPERは12倍です。3年前位にPERが20倍を超える時もありましたが、あの時は異常値でした。過去8年間で大体15倍前後のPERです。意外と高いなという印象を受けますね。今のPERが12倍なので、PERだけで見たら割安ですね(^.^)

PERで見るとバリュー寄りですね。

次に配当利回りを見てみましょう。驚異の6.57%です。誰がどう見てもバリュー株の利回りです。事業内容もタバコですから景気循環に振り回されにくいです。タバコを吸った事が無い人には分かりませんが(私も吸った事がありません^^;が息子が吸っていたのでここは息子の言葉と思って下さい)ニコチンはとてつもなくやっかいです。お金もかかるし辞めようと思っても、吸いたくてたまらなくなるし、やっと辞めれても周りの人達が吸っていたら、時々たまらなく吸いたくなります。

息子は何とか辞める事が出来て、周りの人達にも禁煙を勧めてるようですが、決まって言われるのが「1000円になっても辞めれない、辞める気は無い」だそうです。タバコ会社の顧客は基本ニコチン中毒者なので、アルトリアのようなタバコ事業が景気の波に左右される事は少ないでしょう。

ここまでを見るとやはりアルトリアはバリュー株だなと思うのですが、最後の一株益成長率を見て下さい。2013年~2017年の5年間で9.5%なんですよ。高い!同じ期間のVISAの一株益成長率が7.5%です。この5年間に限っては、グロース株の定番VISAより上なんですよ!!

まとめるとアルトリアは、バリュー株の特徴をほぼ全て備えているけど一株益の成長率はグロース寄りとなります。

 

私が長々とグロース株とバリュー株の話をして何を言いたいかというと、バリュー株と言われる株もグロース株と言われる株もどちらも程度の問題だという事です。むしろ完璧にグロースとバリューに分けられる銘柄の方が少ないかもしれません。

今日は今から仕事に行かなければならないので詳しい話は来年に持ち越します。すいません。皆様今年最後の1日をどうか楽しくお過ごし下さい。来年も皆さんにとって良い年になる事を願っています(^^)/

 


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