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今更ですが一株益とPERについて

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こんにちは。F家の米国株投資ブログです!
段々と寒くなってきましたね。
今回は一株益とPERについて考えていきたいと思います。
 
一株益は純利益を発行済み株式数で割った値です。一株でどれだけ稼ぐ力があるかを表しています。EPSとも言われています。一般的にこの一株益が右肩上がりの銘柄を買っていくのが投資の王道です。またこの値は当然のことですが変動します。どんな時に下がる可能性があるのか個別銘柄を買う前に考えておく必要があります。
10年位の長期の一株益成長率を見る事で会社の成長力をみる事が出来ます。一株益の平均成長率が10%成長と3%成長だったら10%の銘柄の方が良いですよね。みんなそう考えます。だから、一株益の平均成長率が高い銘柄は後述するPERが大体高いです。逆に低い銘柄は大体低いです。
一株益の平均成長率を見る時に大事なのは、10年平均と5年平均の両方の成長率を見る事です。優良企業中の優良企業であるVISAは2008年~2017年の一株益成長率が27%という驚異的な数字でした。しかし、2013年~2017年の一株益平均成長率は8%です。成長率が段々と鈍化していっている事が分かると思います。
VISAの株価が割高か割安かを考える時に私だったら、これから先の一株益成長率を最高でも8%と考えて計算します。
どんな優良企業でも一株益が一時的に落ち込む時は必ずあります。そんな時に大事なのは「なぜなのか?」と考える事です。その原因が一時的なものでいずれ元に戻ると自分が思えるのであれば絶好の買い時です。逆にその原因が分からない場合や解決不可能に思える時は辛くても損切りしなければならない時かもしれません。
 
 
PERは株価を一株益割る事で算出できます。先ほど説明した一株益の何倍で株が取引されているか分かります。
基本的に株価はプレミアム価格がついています。これは大事な事なので絶対に覚えておいて下さい。PERが20倍なら一株益の20倍で取引されてます。
PERは個別銘柄が割高か割安か判断するためによく使われています。
ただし、この数字単体だけみても割高か割安かはわかりません。
例えば、A社があったとして、株価が100円で一株益が10円だとします。PERは100/10で10倍ですね!
さてここで質問です。
A社は割高なのでしょうか?割安なのでしょうか?
分かりませんよね?
PERは何か比べるものがないと何も分かりません(-_-)
例えば、A社の過去10年の平均PERが18倍だったとします。そこで初めて過去と比べて今は8倍も割安だと分かるわけです。
また良く似た業種で比べたりする事も有効です。A社が文房具会社だとして同じ文房具会社のB社のPERが15倍だったらB社よりA社のほうが割安だと分かります。
しかし、単純にPERが低ければ良いのかと言われるともちろんそんな簡単なわけがありません(^_^;)
なぜかと言うと株価も一株益も変動するからです。
例えば、A社の株価が100円のままで一株益が業績の悪化から5円になったとすると一気に20倍になってしまいます。逆に業績がすごく良くて一株益が20円になればPERは5倍です。大抵は、一株益が下がる時は株価も下がるし、上がれば株価は上がります。そうやってPERは過去とよく似た数字になる傾向が高いです。
PERを見る時は未来の事も考えなければならないのです。
 
一般的にPERが常に高い銘柄は一株益の成長率も高いです。
逆に低い銘柄は一株益成長率が低いことが多いです。
PERが高い銘柄は多くの投資家から将来を期待されており、低い銘柄はあまり期待されていません。PER=投資家の期待値と考えると分かりやすいです。
米国株をやったことがない人でも知っているAmazonのPERは今現在233倍位です。優良銘柄で構成されるS&P500指数の長期的な平均PERが15倍位と言われているので、それと比べると異次元の高さです。桁が違いますからね。投資家の期待がひしひしと伝わってきますね。ただし、amazonの過去のPERは300倍や500倍の時もあったので、それと比べると割安といえます。
一方、アマゾンと同じハイテクセクターの銘柄なのに投資家から全然期待されていない銘柄があります。米国株をしている人ならほとんどの人が知っていると思います。IBMです。なぜ期待されていないのかというと単純に業績が良くないからです。PERはS&P500平均の15倍を下回り、過去5年間で一桁になった時が何度もあります。
 
株式投資の面白い所はこの2つの銘柄に長期間投資した時にどちらが儲かるのか分からないという点です。
先述した通り、PERは投資家の期待値です。この期待値が重要なのです。期待値が高いという事は重りを背負って走り続けているようなものです。高い期待を上回る結果を出し続けなければ、株価は叩き売られます。その下がり幅は期待値の高さに比例します。実際、amazonは株価が50%以上暴落した事が何度もあります。ただし、amazonはその暴落を何度も乗り越えています。amazonの事業が今後も投資家の期待に応えられるかどうかは先にならなければ誰も分かりません。上手くいくかもしれませんし、ダメかもしれません。1つ言える事は、最悪株価が半値以下になり、そのまま戻ってこない可能性もある事を理解して投資する必要があるという事です。
 
IBMに関しては、amazonと全く逆です。投資家の期待がとても低いので今後の見通しが少しでも良くなり、それが継続するとなれば株価は急上昇するでしょう。しかも、今は株価が安く配当金も高いので安く仕込むには最高だと言えます。しかし、IBMの事業がこのまま上手くいかずに利益が減り続け、配当すら出せなくなり、さらに株価が下落する可能性も全然あります。期待値が低いという事は多くの投資家がそう考えているという事です。IBMに投資する場合も最悪の事態を考えて投資する必要があります。
 
amazon・IBMのどちらに投資する場合でも他の銘柄に投資する場合でも大事なのは自分の頭で考えて投資するという事です。これが一番大切な事だと思います。皆の意見ばかり聞いていると最高値で買い、最安値で売るという最悪の結果になりかねません。
そうならないようにこのブログが皆さんの一助になれば幸いです。
 
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